中学生のおこづかい、金額・渡し方・ルールを体験談つきで徹底解説

子育て

「中学生のおこづかい、いくらにすればいい?」と悩んでいるあなたへ

子どもが中学生になると、友達との外出が増え、欲しいものの値段も一気に上がってきます。

「そろそろ金額を見直した方がいいのかな」
「渡すだけじゃなく、勉強や家事へのやる気も一緒に育てたい」

こういった悩みを持つ保護者の方は多いと思います。

私自身、子どもが小学1年生のときから定額制を続けつつ、お手伝い報酬・テストボーナスを10年以上実践してきました。「おこづかいは渡すだけでなく、稼ぐ・管理する・貯める体験がセットでなければ意味がない」という考えのもと、試行錯誤してきた実践例を最新データと合わせてまるごとお伝えします。

ズバリ!中学生のおこづかい、2025年の平均・相場はいくら?

「うちの金額って多い?少ない?」——子どもに毎月おこづかいを渡しながら、こんな疑問を持ったことがある親御さんは多いんじゃないでしょうか。この章では2025年の最新データをもとに、中学生のおこづかい相場をしっかり確認していきます。あわせて「そもそも渡していない家庭」の実態と、わが家の実践例もお伝えします。

中学生の平均金額

結論からいうと、2025年時点での中学生のおこづかい平均は月2,000〜3,400円前後に分布しています。

複数の調査を見比べると、数字にかなり幅があることに気づきます。

  • 塾選(2025年3月調査):平均3,390円/最多回答は「3,000円台」/5,000円以上も16%
  • ベネッセ(2024年):1,000〜3,000円未満が最多(全体の約42%)
  • TesTee(2025年):中央値は2,000〜2,500円前後

この数字のばらつきには明確な理由があって、「何をおこづかいの範囲に含めるか」が家庭によって全然違うからなんですよね。

交通費・文房具・友達へのプレゼントまですべて子どもに任せている家庭なら月4,000〜5,000円でも足りないし、純粋に「遊びに使うお金」だけなら1,500円でも十分なことがある。つまり金額だけ見ても意味がなくて、「何をおこづかいで買わせるか」を先に決めてから金額を設定するのが正しい順番です。

「渡していない」家庭が約25%存在する理由

全国調査では、おこづかいを定額で渡していない家庭が約25%存在します(ベネッセ調査)。

「えっ、そんなに多いの?」と思うかもしれませんが、その多くは「都度制」(必要なときに必要な分だけ渡すスタイル)を採用しています。「今月は部活の遠征があったから多め」「特に出費がない月は渡さない」という柔軟な対応です。

都度制のメリットは実際の支出に合わせやすいこと。ただ、デメリットも正直あります。子どもが「やりくりする」経験を積めないんですよね。渡されたお金を管理する機会がないまま中学・高校と進んでいくと、初めて一人暮らしをしたときに「自分でお金を管理するってどういうこと?」となりやすい。

もちろん都度制が悪いわけじゃなく、家庭の事情に合った選択をすればいい話です。ただ「なんとなく都度制」になっているなら、中学進学のタイミングで一度見直してみる価値はあると思いますよ。

わが家の場合

私の家では、小学1年生から固定の定額制を続けています。金額はシンプルで、小学生は月1,000円、中学生に上がったタイミングで月2,000円に設定しました。

全国平均と比べると少し控えめな金額ですが、「少ない」とは思っていません。理由は明確で、学校や部活に必要なものは親が全額負担するというルールを最初に決めているからです。

具体的には、こんなイメージです。

  • 部活の交通費・昼食代 → 親が出す
  • 鉛筆・消しゴムなどの学業に必要なもの → 親が出す(旅行費用に含む)
  • 友達とコンビニに寄る → おこづかいから
  • 欲しいゲーム・課金 → おこづかいから(または誕生日プレゼントで)

この「親が出すもの・子が出すもの」の境界線を先に決めておいたことで、子どもも「これはおこづかいで買うんだ」という判断が自然にできるようになりました。「これ買って」の要求もほとんどなくなりましたね、正直。 金額の正解は家庭によって違います。でも「何を含める金額か」が決まっていれば、自分の家に合った金額は自然と見えてくるはずです。

おこづかいの渡し方4パターン|メリット・デメリット比較

「毎月決まった金額を渡せばいいの?それとも必要なときだけ渡す方がいい?」——渡し方の選択肢って実は複数あって、どれを選ぶかで子どものお金に対する感覚がけっこう変わってくるんですよね。この章では4つのパターンをそれぞれ深掘りして、それぞれの向き・不向きまで整理していきます。

① 定額制(月1回など定期的に渡す)

毎月決まった日に決まった金額を渡す、最もオーソドックスなスタイルです。

なぜこれが広く普及しているかというと、「やりくりする」という体験が自然に生まれるからです。月2,000円しかないとわかっていれば、子どもは「今週使いすぎたら来週がきつい」と自分で計算し始めます。これ、大人になってから「給料日までどう生き延びるか」を考える感覚とほぼ同じなんですよ。

メリット

  • 月単位でのやりくり力・計画性が育つ
  • 親の管理がシンプルで続けやすい
  • 子どもが「今月の予算」を意識するようになる

デメリット

  • 友達の誕生日プレゼントなど想定外の出費で月の途中に足りなくなることがある
  • 金額が固定なので、頑張っても増えないという物足りなさを感じる子もいる

定額制は「安定感」が最大の武器です。ただそれだけだと、もらうことが当たり前という受け身の感覚になりやすい一面もあります。

② 都度渡し(必要なときに必要な分だけ渡す)

「お金が必要になったタイミングで、その都度金額を渡す」スタイルです。前の章でも触れましたが、実は全国の約25%の家庭がこの方法を採用しています。

最大のメリットは実際の支出にぴったり合わせられることです。「今月は部活の遠征があるから多め」「特に出費がない月は渡さない」と柔軟に対応できるので、無駄なおこづかいが出にくいという親側のメリットもあります。

メリット

  • 実際の出費に合わせてお金を渡せるので過不足が出にくい
  • 子どもが「何かを買いたい理由」を親に説明する機会が増え、コミュニケーションが生まれる
  • 急な出費(遠足・部活の道具など)にも対応しやすい

デメリット

  • 子どもが「お金を管理する」経験をほぼ積めない
  • 親が都度判断するため、渡す・渡さないの基準が曖昧になりやすい
  • 「欲しいものを言えばもらえる」という感覚が定着するリスクがある

正直、都度渡しで一番こわいのは金銭感覚が育たないまま大人になることです。自分で予算を決めて、足りなければ我慢して、余れば貯めるという一連の体験がすべて省略されてしまうんですよね。

子どものうちはそれでも困りませんが、一人暮らしや就職後に「どうやって1か月のお金を管理すればいいかわからない」という状態になるケースは実際に多い。都度渡しを採用するなら、家計管理の練習を別の形で意識的に補う必要があると思いますよ。

③ ミックス制(定額+報酬ボーナス)

①の定額制を土台にしつつ、頑張りに応じてボーナスを上乗せする方法です。「安定」と「稼ぐ体験」を同時に持たせられるのが最大の強みですね。

具体的なイメージはこんな感じです。

  • 毎月1日:定額おこづかい 2,000円(固定)
  • お手伝い報酬:草刈り・洗車など内容に応じて+100円
  • テストボーナス:95点以上で+100円、100点なら+500円(科目ごと)

定額部分があることで「今月テストが振るわなかった」「お手伝いできなかった」という月でも最低限のおこづかいは確保されます。子どもにとって精神的な安心感があるので、ボーナスを「プレッシャー」ではなく「チャンス」として捉えやすくなります。。

デメリットは、ルールが複雑になりやすいこと。「このお手伝いは報酬対象?」など曖昧な部分が出てくると都度もめる原因になります。導入前に条件を紙に書いて子どもと一緒に確認しておくのが現実的な対策です。

④ 一括制(年間分をまとめて渡す)

お年玉シーズンなど年1〜2回のタイミングに、数か月〜1年分をまとめて渡す方法です。

長期的な計画管理を鍛えるという意味では、4パターンの中で最も高難度といえます。「12か月後まで計画して使う」という経験は、大人でも簡単ではありません。

向いているのは自己管理能力がある程度育った高校生以上か、「失敗してもいい環境で大きな判断をさせたい」という方針の家庭です。中学生、特に中1〜中2には少しハードルが高く、早々に使い切って残り10か月を無収入で過ごすリスクがあります。取り入れるなら「半年分だけ先渡し」のように段階を踏む方が現実的ですよ。

わが家の場合

私の家はミックス制を採用しています。小学1年生から続けてきた定額制を土台に、お手伝い報酬とテストボーナスを追加した形です。

子どもたちがイレギュラーな出費に対面した時に、おこづかいを増やせるチャンスを与えたいと思ったのがきっかけです。都度渡しも一瞬考えたんですが、「必要と言えばもらえる」という状況を作りたくなかったのと、単純に定額にした方が親自身も管理がしやすいと思ったからです。

お手伝い報酬は草刈りや洗車など、子どもが自分から進んでやるにはハードルがある作業だけを対象にしています。食事の準備や片付けなどの日常家事は、家族の一員として当たり前にやるべきと考えているため、区別しています。テストボーナスは子どもと一緒に考えました。あまりにも現実とかけ離れた点数に設定すると、どうせ無理となってしまうので、簡単には取れないけれど、頑張ったら取れるかもという絶妙な点数で設定するのがポイントです。「どの渡し方が正解か」は家庭によって違います。ただ定額制だけより稼ぐ体験を少し加えた方が、子どもの反応が変わるのは実感としてありますよ。

家庭でできる!おこづかいルールの決め方ステップ

「金額は決めた。渡し方も決めた。でもルールって、どうやって決めればいいの?」——実はここが一番つまずきやすいポイントだったりするんですよね。親が一方的に決めたルールほど守られないし、あいまいなままにしておくと後でもめる原因になります。この章では「何をおこづかいの範囲に含めるか」の考え方と、ルールを子どもと一緒に決めるための進め方をお伝えします。

「おこづかい会議」を開こう

結論からいうと、おこづかいのルールは親が一方的に決めるより、子どもを交えて話し合って決めた方がうまく機能します

理由はシンプルで、自分が関わって決めたルールは守る気になるからです。「お母さんが決めたルール」じゃなくて「自分も決めたルール」になると、子どもの受け取り方がまったく変わります。

進め方のイメージはこんな感じです。

  • Step1|現状の洗い出し:「1か月でどんなものにお金を使う?」を子どもに書き出させる
  • Step2|親子で仕分け:書き出したものを「親が買うもの」「おこづかいから出すもの」に分類する
  • Step3|金額の合意:仕分けの結果をもとに「いくらあれば足りるか」を一緒に計算する
  • Step4|ルールを紙に書く:口約束にしないで、表やメモにして貼り出しておく

Step4の「紙に書く」は地味に効きます。「そんなルールあったっけ?」という子どものとぼけを防げますし、親自身も「あのとき決めたよね」と冷静に話を戻せるんですよね。

部活・文房具・交通費はおこづかいに含める?含めない?

ルール設計で最も意見が割れるのがここです。何をおこづかいの対象にするかによって、必要な金額がまるで変わってくるので、先に方針を決めておかないと金額の話が宙に浮いてしまいます。

一般的な考え方として、費用は大きく3種類に分けられます。

① 学校・部活に必要なもの(教育費として親が負担するケースが多い) 体育館シューズ、部活のユニフォーム、教材費、修学旅行の費用など。これらは子どもが自分で選んだわけでなく、学校生活を送るために必ず必要になるものです。おこづかいに含めてしまうと金額が跳ね上がる上、子どもが「部活の道具を買うためにゲームを我慢する」という理不尽な状況が生まれます。

② グレーゾーン(家庭の方針で決める) 友達とのランチ代、スマホのデータ通信料、塾のテキスト以外の参考書など。「自分で判断して使うお金」か「生活に必要なお金」かの境界線が曖昧なものです。どちらに分類するかは家庭の考え方次第ですが、最初に明確にしておかないと都度もめます。

③ 個人の娯楽・趣味(おこづかいの出番) ゲーム、漫画、友達へのちょっとしたプレゼント、推しのグッズなど。これらは子ども自身の「欲しい」から来る支出なので、おこづかいの範囲とするのがスムーズです。

「どこまで親が出すか」に正解はありませんが、境界線があいまいなまま金額だけ決めても、後から「あれもおこづかいから出してよ」という話になりやすいです。最初に仕分けの方針を決めた方が結果的にラクです。

わが家の場合

当時はまだ金額も月1,000円で小さかったですが、「これは親が買う、これは自分のお金で買う」という感覚を早いうちから持たせたかったんですよね。

実際にこの仕分けをやっておいてよかったと思う場面があって、子どもが店先で買って買ってと駄々をこねないどころか、いつのおこづかいが入ったタイミングで買えるな!と見通しが立てられるようにもなりました。 高額なものについては「誕生日かクリスマスのプレゼントとして買う」という別ルールも設けていて、月2,000円のおこづかいでは買えないものへの出口も用意しています。「今すぐ買えない=絶対手に入らない」ではなく、「タイミングを待てば手に入る」という経験が、欲求をコントロールする練習にもなっていると感じています。

「稼ぐ力」を育てる!お手伝い報酬×テストボーナスの仕組み

「おこづかいをただ渡すだけじゃなくて、もっと子どもの成長につなげたい」——そう思ったことはありませんか?定額制を土台にしながら、「自分で稼いで増やせる」仕組みを加えるだけで、子どものお金への向き合い方がガラッと変わります。この章では私が実際に10年以上続けてきたお手伝い報酬とテストボーナスの具体的な設計を、失敗談も含めてそのままお伝えします。

お手伝いを「お給料」として体験させる

お手伝いに対して報酬を渡すとき、最も大切なのは「どのお手伝いを対象にするか」の線引きです。

「お手伝い=全部お金」にしてしまうと、食器洗いやゴミ出しなど日常的な家事まで「お金のためにやるもの」という感覚が定着してしまいます。家族の一員として当たり前にやるべきことと、報酬が発生する特別な作業は、最初から分けて考える必要があるんですよね。

私の家で報酬対象にしているのは、こういった作業です。

  • 草刈り:100円
  • 車の洗車:100円
  • 大掃除など普段より手間のかかる作業:100〜200円

共通しているのは「子どもが自分からは進んでやりにくい、ある程度の体力や時間がかかる作業」という点です。こういった仕事に値段がついていることで、子どもは「しんどい仕事ほど対価が発生する」という社会の基本的な仕組みを体で覚えていきます。

実際、最初に草刈り100円のルールを伝えたとき、子どもは「100円か〜」と少し微妙な顔をしていました。でも実際にやってみて汗をかいた後に100円を受け取ったとき、「稼いだ感」が全然違うと言っていたんですよね。もらったお金とは使い方が変わって、その100円はしばらく財布の中に残っていました。

テストの点数をボーナスに変える仕組み

定期テスト(中間・期末など学期ごとに学校で行われる試験)の点数に応じて臨時収入が入る仕組みは、「ボーナス」という言葉をそのまま使うのがポイントです。

社会人が給与とは別に成果に応じてボーナスをもらう感覚を、中学生のうちから体験させるのがねらいです。「頑張りが数字として収入に反映される」という経験は、将来の仕事観に意外と影響するんですよ。

うちの設定はこうなっています。

点数ボーナス(科目ごと)
95点~99点100円
100点500円

「95点以上で100円」という設定には理由があって、100点だけを対象にすると難易度が高すぎてモチベーションになりにくい。かといって80点からにすると「ちょっと頑張ればもらえる」ハードルになってしまう。95点という設定が「本気で取り組めば届く、でも油断すると届かない」絶妙なラインだと感じています。

100点に対して500円と金額を跳ね上げているのも意図的です。95点と100点の間には「完璧を目指す最後の踏ん張り」があって、その価値を金額で示しているイメージですね。ただし、第2章でも触れたように、点数と金額は親子で話し合って決めてくださいね。

また、ペナルティ(点数が下がったら減額)は設けていません。「良い結果に対してボーナスがある」だけで十分で、罰則を加えると勉強そのものがリスク回避の行動になってしまうので要注意です。

何に使っている?中学生のリアルなおこづかいの使い道

「うちの子、おこづかいを何に使ってるんだろう?」と気になったことはありませんか?小学生のころと違って、中学生になると親の目が届かない場面でお金を使う機会が一気に増えます。この章では2025年のデータをもとに中学生の使い道の実態を整理しつつ、わが家の実際のケースもお伝えします。

1位は「友達との外食・飲食代」

中学生のおこづかいの使い道として最も多いのが、友達との飲食・外出にかかるお金です。

小学生のころの使い道上位は「お菓子・ジュース」「漫画」「文房具」がほとんどでした。ところが中学生になると、放課後にコンビニへ寄る・ファストフードで友達とたむろする・週末にショッピングモールへ行くといった「友達と一緒に使う」場面が一気に増えます。TesTee(2025年)の調査でも、中学生の支出1位は飲食代という結果が出ていて、月のおこづかいのうち500〜800円程度をこの用途に使っている子が多いようです。

ポイントは、これが「無駄遣い」かというと必ずしもそうではないということ。友達との時間にお金を使う経験は、社会性の発達にもつながっています。ただ、ここに際限なく使い始めると月の半分が飛んでいくこともあるので、「友達との外出費をどう位置づけるか」は家庭内でざっくり話しておく価値はあります。

ゲーム・サブスク・課金が急増中

飲食代と並んで急増しているのが、オンラインゲームへの課金やサブスクリプション(定額制の動画・音楽配信サービス)への支出です。

スマホゲームの多くは「基本無料」でスタートできますが、ガチャ(ランダムでアイテムが当たる有料システム)やスタミナ回復アイテムなどの課金要素が組み込まれています。国民生活センターの調査では、10代のオンラインゲーム課金トラブルの相談件数が年々増加しており、中学生が保護者のクレジットカード情報を無断使用して数十万円を課金してしまうケースも報告されています。

怖いのは「現金を使っている感覚がない」という点です。スマホの画面上でタップするだけで決済が完了するため、財布からお金が減る実感がないまま金額が積み上がっていきます。おこづかいの範囲内でやりくりさせるなら、ゲーム課金は「プリペイドカード(事前にお金をチャージして使う専用カード)を使う・上限を決める」のがトラブルを防ぐ現実的な方法です。

「貯金」している子も意外と多い

使い道として見落とされがちですが、おこづかいを貯めている子は実は少なくありません。

TesTee(2025年)の調査では、中学生のおこづかいの使い道として「貯金」と回答した割合が約30%にのぼっています。欲しいゲームソフト(5,000〜8,000円前後)や推しのグッズ、友達へのプレゼントなど、月2,000〜3,000円のおこづかいでは一度に買えないものを数か月かけて貯めているケースが多いようです。

「貯めて買う」という行動は、金銭教育の観点から見るとかなり上級の体験です。欲しいものを我慢して、期間を決めて、目標に向かって管理する——この一連のプロセスを中学生のうちに経験しているかどうかは、大人になってからの貯蓄習慣に直結するといわれています。子どもが貯めている様子を見かけたら、そっと見守るのが一番ですよ。

わが家の場合

私の家では「おこづかいの範囲内なら使い方には一切口出しをしない」というルールにしています。飲食に使おうと、ゲームに使おうと、貯めようと、それは子ども自身の判断に任せています。

ただ、一つだけ決めていることがあって、「友達へのお金の貸し借りは少額でも禁止」 というルールだけは最初からはっきり伝えています。理由はシンプルで、中学生のお金の貸し借りはほぼ確実に人間関係のトラブルに発展するからです。「返して」「返した」「そんなこと言ってない」という話は本当によく聞きます。「うちはルールで禁止にしてるから貸せない」と子どもが言えるよう、親が明確に禁止しておくことが子どもを守ることにもなります。

中学生のおこづかいは「金額」より「仕組みづくり」が9割

結局、何から始めればいい?

難しく考えなくていいです。まずこの3ステップだけやってみてください。

  1. 「親が出すもの・子が出すもの」を仕分けして、金額を決める(第1・3章)
  2. 渡し方を定額制かミックス制で決めて、子どもと一緒に紙に書く(第2・3章)
  3. 「貸し借り禁止」だけは最初にはっきり伝えておく(第5章)

お手伝い報酬やテストボーナスは、定額制が軌道に乗ってからでも十分間に合います。仕組みを一度に完璧にしようとするより、シンプルなルールから始めて少しずつ育てていく方が長続きするんですよね。

おこづかいは単なる小遣いではなく、稼ぐ・使う・管理する・貯めるを子どもが実体験できる、生涯で最初のお金の練習台です。渡す金額の多少より、どんな仕組みと向き合い方で渡すかが、ずっと大切だと私は思っています。


最終更新:2025年
参考データ:塾選「中高生のお小遣いについての調査」(2025年3月)、ベネッセ「お小遣いアンケート」(2024年)、TesTee「中学生・高校生のお小遣いに関する調査」(2025年)

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